福岡の市街地を歩いていると、玄関に飾られている”猿のお面”を時々見かけます。
実はこれ、福岡市の猿田彦神社で猿の日にしか購入できない貴重な縁起物なんです。
「猿」は古くから「(疫病/災害が)さる」という意味合いから、げん担ぎに用いられます。
また、猿は木から落ちないことから、合格祈願や就職活動の祈願にも取り上げられたりもしますね。
この点から福岡の猿田彦神社は、初詣の参拝として人気です。
そして、猿田彦神社ではそれ以上に猿注目される「庚申祭」というお祭りがあります。
しかし、福岡の猿田彦神社自体は規模が小さく、そのような時期は混雑しがち…。
今ページではそんな猿田彦神社について、
混雑状況や限定品、穴場の駐車場情報を詳しくご紹介します。
猿田彦神社(福岡)の詳細情報
福岡市早良区藤崎の明治通り沿いにたたずむ猿田彦神社。
ひっそりとしたたたずまいから、初めて訪問される方はつい見逃してしまうかもしれません。
まずは基本情報から確認していきましょう。
- 住所:福岡県福岡市早良区藤崎1丁目1-41
- 電話番号:092-823-0089
- 公式ホームページ:http://sarutahiko-fukuoka.jp/index.html
- 最寄駅:福岡市営地下鉄「藤崎駅」(1番出口より徒歩1分)
- ご利益:人生の道を開く、開運、縁結び、交通安全、病気平癒など
- 参拝時間:24時間(自由)
- 御朱印授与時間:庚申祭の日のみ(年に6~7回程度)
猿田彦神社は公共機関で行きやすい立地ですが、専用駐車場はないのでご注意ください。
※猿田彦神社(福岡)では現在、新型コロナウイルス感染拡大防止として以下の点に注意を促されています。
初詣や庚申祭など混雑が予想される際は特に気をつけましょう!
- 境内でのマスク着用/咳エチケットの協力
- 体調がすぐれない方(発熱、咳、かぜ症状等)の参拝自粛
- 神殿の鈴紐/手水舎の手ぬぐいの撤去
知っておきたい猿田彦神社のアレコレ
”猿の面”で有名な猿田彦神社ですが、どんな由来があるかご存じですか?
実はこの猿田彦神社には「天照大神(日本の主神)」の孫である「ニニギノミコト」を道案内した「猿田彦大神」が祀られるという歴史があるのです。
猿田彦神社横には狛犬ではなく、赤い手拭いのお猿様が見張りをしているのが見られますよ。
福岡の猿田彦神社を含め、猿田彦大神に関する神社は全国に約2000社もあると言われています。
大混雑の「庚申祭」とは?2023年の実施日も確認
猿田彦神社=”猿”という言葉がつく神様という点から、中国古来の”庚申(かのえさる)信仰※”が結びついています。
(※人間の中にいる虫が庚申の夜に抜け出して悪さするのを防ぐため、寝ずに夜を明かすという中国伝来の信仰)
そのため、今でも60日毎の庚申の日にお祭り「庚申祭」が行われているのです。
2023年(令和5年)に実施予定の庚申祭は、以下の7回となります。
普段はどちらかというとひっそりしている猿田彦神社ですが、1番の大祭である初庚申祭は混雑ほぼ確定です。
これまで午前中の待ち時間は2~3時間かかることも多かったので、気合を入れて訪問しましょう。
特に2023年の初庚申は1月2日で初詣時期とかぶり、大混雑が予想されるのでご注意ください!
庚申祭の限定品を求めて午前2時から並ぶ方もいるくらいなので、
初詣より混雑するという状況にも納得です。
庚申祭限定品の授与について
年6~7回しか行われない庚申祭ですが、中には特別な時にしか手に入らないものがあります。
1つずつ見ていきましょう。
1番人気の『猿面御守』
『猿面』は外から入って来る魔に対して睨みを利かす魔除けとされ、一体1000円です。
博多人形士の手作りということもあり、一体一体顔が違うのも愛着がわきます。
庚申祭であればいつでも購入できる物ですが、新年早々から玄関に飾りたい方も多く…
「初庚申」「二番庚申」では早くから『猿面』が売り切れてしまうことも!
木から落ちない猿にあやかって志望校に落ちないように…と、受験生の合格祈願守りとしても受け入れられています。
授与した猿面は家の魔除けとして、玄関扉や玄関等の出入口横(外壁など)にかけましょう。
1年後に境内の『古面納所』へ返納しますが、年々猿面を増やして飾る家庭も多く見られます。
実は1番レア?な『猿飴』
猿田彦神社では「猿面」が有名ですが、実は1年に1度しか購入限定品があります。
それが、猿の顔をかたどった「猿飴」です。
毎年一番最初の庚申の日に開催される『初庚申祭』でしか買えず、個人的には1番の縁起物ではないかと思っています。
ご家族だと小さなお子さんも喜びそうですね。
布猿がついた『福笹』
赤い布猿がくくりつけてある福笹は、初庚申と二番庚申でのみ授与できます。
こちらも1つ1000円ですが、期間がより限定されているため『猿面』より早く売り切れてしまうこともしばしば…。
購入したい方は早めに訪問するようにしましょう。
御朱印
上記限定品と同様に、猿田彦神社では御朱印も庚申祭でしか頂くことができません。
御朱印の料金は300円で、御朱印帳(1500円)もあります。
この珍しい御朱印のみが目的であれば、混雑を避けて三番庚申以降で授与されるのがいいかもしれません。
初庚申と二番庚申は朝7時から開始となるので、お早めに!
小さい境内ながら出店で賑わい、梅ヶ枝餅なども売られていますよ。
猿田彦神社(福岡)へのアクセス&駐車場穴場情報!
福岡の猿田彦神社は「藤崎駅」から徒歩1分というアクセス良い立地ですが、専用駐車場はありません。
周辺にコインパーキングは多数あるものの、10台以下の規模が小さい駐車場ばかり。
そのため、混雑が予想される初庚申祭では、車より地下鉄やバスの方が便利です。
(藤崎バスターミナルは、道路を挟んだ真向かいにあります。)
とはいえ、どうしても遠方から車で行きたいという方は、「藤崎」駅から一つ隣の「西新」駅に駐車することをオススメします。
西新駅直結している『紙与パーキング西新』は、24時間営業で321台駐車することができます。
日中料金は30分100円/最大1,000円)、夜間料金は60分100円/最大500円です。
西新駅からバスや地下鉄はもちろん、商店街を通って徒歩15分程で行けるので余力ある方は散策しながら向かってもいいかもしれません。
(私はいつも西新~藤崎間の商店街が大好きなので、いつも徒歩です。)
猿田彦神社の境内に着いたら、行列最後尾にいる警備員さんを目指して並びましょう。
冷えるので、厚着&防寒具でホッカイロも多めに用意して寒さ対策をしてくださいね。
福岡の猿田彦神社/まとめ
福岡の猿田彦神社は小さいながらも、歴史も人気もある神社です。
普段はひっそりとしていますが、「初詣」「庚申祭」では例年長蛇の列になります。
訪問される方は寒さ対策を万全にして、参拝にそなえてください。
新年がより良いものになるよう祈願して、新たなスタートが切れると良いですね。
猿田彦神社からは人混みを避けるために3番庚申祭以降の参拝を勧めています。
まだコロナ禍でもあるので、ご自身のベストタイミングで訪問できるといいですね。
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